ごめんなさいとはちょっと違う

まぶたが重い。電車に揺られながら眠ってしまいそうだったけれど、泣いたあとでまぶたを閉じっぱにしておくのが怖かったので、必死に目を開けとった。

午前中に喧嘩した。久々。

価値観の違うふたりが一緒に生活することは難しい。お互いの当たり前が当たり前でない現実。ふたりのスタイルを作れてないことに気づいた。わたしは旦那ちんに依存しすぎているし、わたしの意見が否定されると卑屈になってしまう。今日の喧嘩も、大好きな人に自分の気持ちをわかってもらえない悲しさと、うまく伝えられない悔しさでいっぱいで泣いてばかりいた。

喧嘩は苦手。できればいつも仲良くしていたい。喧嘩中は、旦那ちんの怒った顔や声がいつもと全然違ってすっごく戸惑う。違う人みたいに思う。いつもの「おいで」って両手をひろげてくれる旦那ちんじゃないから。怒っとるから当たり前なのだけど。だから意見が対立しても、結局わたしはひいてしまう。それが気に入らないようだ、歩み寄ろうとしないわたしが。

そうやって旦那ちんが嫌な思いをしていることに気づけることが喧嘩のいいところなのかな、と冷静になった頭で思った。

わかってほしいのは、色々言われて悲しいのは、大好きな証拠だ。喧嘩のあと、駅まで送ってくれた旦那ちんが車の中でぎゅっとしてくれて、また涙がでたのも。泣きすぎて、まだ心が震えてる。